チャッキリ氏に引き続き、今回の公演に賛助出演して下さる、掛塚屋台囃子同好会さんについて、ご紹介したいと
思います。
磐田市の南部、天竜川の河口付近の旧竜洋町内には掛塚という地区があります。江戸時代、木材によって大変栄えた湊町です。その掛塚には10月第3土・日曜日に行われる有名な貴船神社例大祭「掛塚まつり」があります。
掛塚まつりについては、大変詳しいページを見つけましたので、以下をご参照ください。
http://www2.wbs.ne.jp/~ikuma/
さて、その掛塚まつりにおいて有名なのが、今公演にて生で演奏して下さる「掛塚屋台囃子」であり、
静岡県の無形民俗文化財に指定されています。
その由来は、以下のとおりです。
南北朝時代、後醍醐天皇の皇子・宗良親王が遠江国井伊谷にむかわれるため、延元三年(一三三八)9月伊勢大湊を軍船数十艘で出航した。しかし遠江沖で暴風にあい船団は散り散りとなり、宗良親王の船は、遠州白羽湊に着いた。
海難を逃れた宗良親王が、井伊谷に向かう途中で、貴船神社の大祭に出会った。
村人は、貴人を歓待し、宗良親王の前途の隆昌を祈願した。この祈りに、随員の中御門中納言某により
御公家囃子が伝授されたのが、掛塚屋台囃子の始まりとされる。(HPより引用)
その「掛塚屋台囃子同好会」の会長でいらっしゃる内藤俊雄さんにも、賛助出演に関してお話をうかがいましたので、以下にご紹介させて戴きます。
☆☆☆ 以下、内藤会長より ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
今回の公演にあたり、「太鼓を演奏して下さい」と依頼をお受けしたのに対し、
「いえ、太鼓ではなく、お囃子ですよ・・・」とお答えしたのが始まりでした。
祭り囃子といえば、賑やかで元気の出るようなイメージを持たれると思いますが、
掛塚のお囃子は、この近辺の賑やかなものとは異なり、優雅で哀愁のあるお囃子です。
今の時代であっても、昔からの伝統を重んじ電気は一切使わず、ろうそくの灯りだけで装飾した
木でできた屋台を曳くには、大変風情があって、良いのですが、はたして、そういう私たちの
掛塚屋台囃子が、公演の内容と合うのだろうかと思いながら、引き受けました。
私たちは週一回、練習を重ねているのですが、正直少しマンネリ化していた中での依頼であり、
私たち同好会にインパクトを与えてくれました。また、普段、老人ホームなどに慰問する際は、
声を掛け合って、演奏するのですが、今回は舞台の流れを壊さないように演奏する必要があります。
いろいろと皆で話し合い、試みました。
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内藤会長、ありがとうございました。
私の頭の中には、6時間経ってもまだ心地よいお囃子の音色が鳴り響いています。。。
日本人である私の心に染入る、心地よい音色でありました・・・
皆様も、どうぞお楽しみに!!
掛塚屋台囃子同好会さんのHPはこちら(クリックすると音が出ますのでご注意ください。)
http://homepage2.nifty.com/koji-s/kaketuka.htm